情報資産を蓄積・共有
地域密着型の不動産事業におけるDX
株式会社豊四季不動産

株式会社豊四季不動産は、「とよしきから日本を良くする」という、地域密着で行っている地場事業と、秋葉原で全国の不動産を扱う法人営業事業の両輪を成長させることで、本社を置く柏市豊四季と一緒に成長していく「不動産屋の新しいカタチ」を作ることをビジョンとしています。
代表取締役社長
CEO
葉梨 貴裕 様
同社は、千葉県柏市を拠点とした地域密着型の不動産事業と、東京を拠点とした事業用アセットを扱う法人向け不動産事業を展開しています。両事業とも高い成長率を維持しており、今後の更なる事業拡大に向けて人員増強を進めています。より一層の情報の共有・蓄積の効率化が急務の中、同社では成長基盤としてDX/AI活用を重視しており、営業DX推進の一環として導入したREMETISの効果について語っていただきました。
課題
・「地域密着型」という特性上、 地域の情報を継続的に蓄積・共有していく必要がある
・情報の属人化で、組織として情報活用が進まない
・将来的な人員増加に向け、情報管理の基盤作りを模索していた
効果
・情報の一元化を行うことで、情報収集や整理にかかる時間を削減
・自社データによる精度の高い分析が可能に
・社内のDX化・情報活用の基盤が定着
株式会社豊四季不動産様の不動産事業について概要をご紹介ください
葉梨
当社は千葉県柏市豊四季を拠点に、地域密着型の不動産事業を展開しています。また、東京都内にもオフィスを構え、主な事業内容は、不動産の仕入れ・再販、売買仲介、賃貸管理など多岐にわたります。物件の保有に加え、地主様を対象とした不動産コンサルティングも行っています。工業系やロードサイドの商業テナント、出店用の土地などについては、全国規模で取り扱っています。
現在、特に力を入れているのが物件の仕入れです。人員を増やし体制を強化しており、住居のみでなく工業系・ロードサイドなどの収益物件関係も幅広く取り扱っています。
基本的に「やらない分野は無い」というスタンスですが、専門的な案件を手掛けることが多いのが特徴です。

REMETIS導入以前にあった業務課題を教えてください
葉梨
まず、物件情報が属人化していたことが課題でした。情報が個人に偏ってしまうことで、会社全体としての情報蓄積が難しい状況となり、うまくいかないと感じていました。
また、当社の「地域密着型」という特性上、地域の情報をいかに継続的に蓄積していくかも重要な課題でした。
現在、物件仕入れは少数精鋭で行っています。今後メンバーが増えた際のことを想定し、少人数の段階から誰が担当しても情報が共有・蓄積される体制を整えたいと考えていました。
今後、事業を拡大し、地域でトップクラスの不動産会社を目指すうえでも、これらの解決が不可欠でした。
どのようなキッカケでREMETISを知ったのでしょうか
葉梨
当社がREMETISを導入するきっかけとなったのは、社内の営業担当役員が訪れた展示会です。REMETISの簡単なデモを体験し、「これは良い」と感じて問い合わせを行いました。
もともとは表計算ソフトなどを使い業務を管理していたのですが、他社サービスも比較検討したうえで、最も当社にフィットしていると感じたのがREMETISでした。
REMETISを実際に使っていただいて、従来の業務にどのような変化がありましたか
牧田
まず、自動入力で効率的に作業を行うことができるようになりました。コロナ禍も明けて不動産マーケットが活発化していることもあり、今年度は昨年度と比較して1.6倍の物件情報をいただけています。REMETIS導入によって、そのような状況においても案件登録のようなルーティン作業に時間を取られることなく、検討業務や社内の報告書類作成といった、本質的な業務に集中できています。
操作も簡単なため、見送り理由といった情報をデータとして残すことができ、社内での知識の蓄積も可能になっています。
社内知が貯まることで、案件登録を行った担当者以外でも案件情報のステータスから検討状況を確認することができています。
また、表計算ソフトを利用していた時には、入力していたデータの棚卸などはしていませんでした。REMETISでは一度システムに入れた情報を出力することができるため、必要なタイミングで棚卸ができるようになりました。
登録作業だけでなく、情報共有もしやすくなっています。REMETIS導入以前は毎週の定例会議で、物件情報と地図を別々に用意する必要があったのですが、REMETISを使用すれば情報が一元化されているため社内会議に向けた準備も少なく、スマートに行っています。
システムとして本当に使いやすいと感じています。
課題解決に向けて、REMETIS導入を決めた理由を教えてください
葉梨
導入の決め手となったポイントのひとつは、物件情報の登録方法が非常に直感的で使いやすかったことです。
そのほかにも、仕入れや仲介業務を行う際に便利な機能が充実しており、たとえば用途地域の検索や謄本取得など、物件を地図上で確認しながら、不動産業務に必要な情報を一括で取得できる点に大きな魅力を感じました。
営業担当者の業務効率が向上することを実感できたため、導入を決めました。

REMETIS導入時の課題を教えてください
葉梨
REMETISは非常に多機能なサービスですので、導入前は、すべての機能を使いこなせるだろうか、使いきれない機能があるのではないかという不安もありました。しかし、当社が求めていた機能が一通り備わっており、導入当初から「すぐに使える」という感覚がありました。
また、REMETISの導入は中小企業にとって、費用面がハードルに感じる部分があるかもしれません。当社でも導入検討時は費用対効果について慎重に検討していましたが、
RESTARの営業担当者の方から、IT導入補助金に関する案内があったことが導入の後押しとなり、結果として期待以上の効果を得られています。
REMETISをご利用いただいて、率直な感想をお聞かせください
葉梨
私自身や、導入当初からREMETISを活用している営業メンバーにとって、これまで抱えていた課題を十分に解決できる、非常に優れたサービスだと感じています。
また、REMETISの登録件数を日々の業務の活動の指標として活用することで、各メンバーが主体的にREMETISを活用し、情報取得や、市場動向に目を向ける姿勢が社内に根付きつつあります。こうした変化は、組織全体に良い影響を与えていると思います。
REMETISを実際に使っていただいて、従来の業務にどのような変化がありましたか
葉梨
REMETISを活用することで、案件の登録数が着実に増えており、営業事務担当者も日々多くの案件を登録しています。直感的に案件登録ができるので、情報収集・データの整理にかかる時間が1日当たり1時間程度削減できています。
また、案件の登録が進むことで、自然と案件事例も蓄積も進みますので、社内にナレッジが蓄えられていくという良い循環が生まれています。
特に、不動産の仕入れや、お客様から物件を預かって仲介を行う際には、「このエリアではこういった事例があった」といった情報を社内のデータベースから参照できるようになりました。インターネット上の情報に頼り切らずに、社内のデータベースを活用した情報収集・検索ができるようになった点は大きな変化だと思います。
もちろん、外部の情報も引き続き参考にしていますが、それに加えて、REMETISに蓄積してきた過去の事例やリアルな数字をもとに判断できるようになり、情報活用や市場分析の精度が向上している実感があります。

REMETIS導入は社内のDX化の取り組みの一つかと思いますが、DX化で重視しているのはどのようなことでしょうか
葉梨
当社としては、ノウハウを蓄積しながら、スピード感を持って業務を進めていきたいという考えがあります。
不動産会社の営業担当者が日々受け取る情報はどうしても散らかりがちですが、そうした情報をきちんと整理・管理することは重要です。その一環としてREMETISを活用しています。
また、物件情報・契約書などのデータはクラウド上に格納し、社内のコミュニケーションツールなどのシステムと連携させることで、社内で情報をスムーズに展開できる体制を整えています。こうした、システムの横連携を意識することで、業務の効率化を図っています。
DXの推進は不可欠だと考えており、当社では常に新しい・効率的な業務の進め方を模索し続けています。
REMETISに対する今後の期待を教えていただけますか
葉梨
よりデータ連携が豊富になり、網羅性が広範になると、実務的にさらに活用しやすくなると感じています。
また、その他不動産にまつわる新しいデータもREMETIS上で取得できるようになると、情報の幅が広がって面白いと思います。

※掲載内容は2025年5月時点のものです
株式会社豊四季不動産 Webサイト: https://toyofu.jp/